海苔収獲
今年は、12月中旬に、収獲が始まりました
冬になり、気温が下がると、一気に海苔が伸びます。海苔網の下に、海苔がぶら下がっているような感じです
収獲は、2か月くらいで終わるのですが、そう考えると、海苔養殖の仕事って、ほとんど準備と後片付けですね
ゴミ取り
収獲の前に、ボートで海苔網に付いたゴミを、取りに行きます
収獲した海苔は、ポンプで工場のタンクに送るのですが、木片やプラスチックなどの異物があると、ポンプが止まってしまうからです
収獲の邪魔になるので、食害対策のために付けている、ステンレスの板も、外しておきます
私は、この作業が好きです。ボートで移動しながら、美しい海の上で仕事ができるのって、幸せだなぁと思います
あ、ちなみに、海が荒れている日は、ただの苦行です(笑)
まず、風が強いと、顔に海水がバシャバシャとかかります。目に海水が入ると、痛くて前が見えなくなります。そして、ボートも風に流されるので、行きたい方向に行けないのです
まぁ、海が荒れている日があるからこそ、海が穏やかな日は、いつもより、仕事を楽しいと感じるのでしょう
刈取船
収獲は、刈取船と呼ばれる船で行います
船の前には、カッターが付いています。船で海苔網の下をくぐりながら、このカッターで、海苔を切り落とします。カッターの下には、大きなスペースがあるので、切り落とされた海苔は、そこに落ちます
船が満タンになったら、桟橋に帰ります。ちなみに、船が満タン=約13万枚の板海苔を生産できる量だそうです。すごいですね
社長さんが船を操縦するので、従業員は船の前に立って、手で合図をして、進む方向や、カッターを回すタイミングを指示します
海苔タンク
桟橋に帰ったら、収獲した海苔を、ポンプで工場のタンクに送ります
海苔だけで送ると、ポンプに負荷がかかって止まってしまうので、海水で海苔を溶かしながら送るのですが、水を入れすぎると、タンクが水だらけになり、海苔の入るスペースがなくなります。しかし、海苔がきちんと溶けていないと、ポンプが止まるのです、、、
もう慣れましたが、初めてこの作業をした時は、溶かし加減がわからなかったですね
タンクに海苔を送るまでが、私の仕事です。この後は、工場で板海苔に加工するのですが、その作業には関わっていないので、どのような工程を経て、収獲した海苔が板海苔になるのかは、よくわかりません
興味はありますし、見学してみたいなぁと思いましたが、私が工場でウロウロしていても、作業の邪魔になるだけでしょうからね。。。
一番海苔
一度収獲したら終わりではなく、収獲する→海苔が伸びる→収獲する。という作業を繰り返します
何回収獲できるのかは、年によって違います
一番最初に収獲した海苔は「一番海苔」と呼ばれ、高値で取引されます。色と香りがよく、食味や食感もよい、一級品です
今年も、一番海苔をたくさんいただきました!!
毎日、一級品の海苔を食べられる日々。。。本当にありがたいです
寒い、、、
気が付けば、2月になっていました
この時期は、風の強い日が多いです。海の上は遮るものがないので、厚着をしていても、かなり寒いです。雨の日は全身が冷えて、鼻水が止まらなくなります(笑)
楽しい日の方が多いですが、辛い日もあります
まぁ、ぼちぼち頑張るとしましょう