10月中旬からは、忙しい日が多かったです
海苔網を海に展開して、乾燥させる、重要な工程がありました
海苔網
10月中旬に、種付けをした海苔網が、トラックで運ばれてきます
自社で、種付けをする所もあるようですが、今の職場では、外部に委託しています
冷凍された状態で届くので、すぐに冷凍庫に保管します
-25℃くらいで保管していたと思います。海苔は、冷凍しても死なないのですね
海苔網展開
海の水温が高いと、海苔が育ちにくいので、水温が下がるまで待ちます
10月下旬に、水温が下がってきたので、冷凍庫に保管していた海苔網を、海に展開しました。うろ覚えですが、この時期の水温が、20~23℃くらいだったと思います
ちなみに、海苔網は1200枚あります。3日間で、全て海に展開します
しばらく海で海苔を育ててから、海苔網を回収して、再び冷凍庫に保管する工程があるので、いきなり1枚ずつ張るわけではなく、25枚を重ねた状態で張ります
海苔網乾燥
展開した海苔網ですが、そのまま海に放置しておくわけではなく、毎朝海水で洗ってから、乾燥させます
この工程が、とても重要なのです。「どうしようかなぁ?もうちょっと干した方が、えぇんやろか??」と、社長さんがよく悩んでいましたね
海には、色々な藻類がいます。海苔以外の藻類が、海苔網に付くと、海苔の育つスペースがなくなってしまいます
もちろん、海苔だけを育てたいので、海苔網を乾燥させて、海苔以外の藻類を殺します。しかし、乾燥させすぎると、海苔まで死んでしまうのです。乾燥に強い海苔ですが、この時期はまだ幼いので、デリケートなのですね
海苔の収量に影響する、重要な工程です
まぁ、乾燥時間については、私が頭を悩ませることではないので、社長さんが悩んでいる間は、ぼけーっと海を眺めているだけなのですが(笑)


乾燥枠
海苔網を乾燥するために「乾燥枠」という道具を使います
文章だけでは、説明が難しいのですが、乾燥枠の下を船でくぐると、海苔網が、海面より上に持ち上がる仕組みになっています
反対側からくぐると、パタパタと乾燥枠が倒れて、海苔網が、海に沈んだ状態に戻ります
これを考えた人は、天才ですね。。。色々な道具を見るのって、楽しいなぁ。と改めて思いました

